アニメ「宇宙よりも遠い場所」感想

「宇宙よりも遠い場所」という題のアニメを見ました。
とても気に入ったので、ほんの僅かにネタバレを含みつつ感想を書きます。

作品は平凡に生きている女子高校生が、青春をしたいという動機で
紆余曲折あり南極へと旅立つことを決意するという話。
 現実的には南極に行くことはそうそう簡単ではないみたいですが、
作中でも簡単なこととしては描かれておらず、
こういうこともあるかもしれないな くらいの塩梅で
色々と丁寧に描かれているところに好感が持てる。
全体を通して、不自然に感じるような描写はほとんどないので、
このまま実写化されてもおかしくはない完成度だと思う。

◆見ていて感心したのは、現実ならば当然あるであろう煩わしい部分が
極力排除されて描かれていたことです。
例えば主人公が女子高生であるから、
南極へ向かおうとするには当然両親や学校の許可が必要だったり、
資金面の問題があったりと、そういった現実的な問題が色々あって。
無ければ無いで不自然となるので そういった描写も描かれているのですが、
見ていてストレスにならないようにサラッと描かれているのが印象的。
そういった、必要だけれどつまらない部分というのを的確に最適化している印象で、
製作者さんたちの力を感じました。

◆お話はおおむね南極に向かうことが中心になるのですが、
中を見渡してみると登場人物の色んな面にスポットを当てて描かれるヒューマンドラマで、
それが最高に甘酸っぱくて、エモーショナル。
特に終盤の話の熱量がすごくて、見ていて感動しっぱなしでしたし、
個人的にこんなにガツガツと体に感情が響いてきた作品は久しぶりです。
 僕はアニメの若い女性の声特有の、キンキンとした声がちょっと苦手ではあるので、
もう少し落ち着いた雰囲気であればより嬉しかったのですが、
それを差し引いても良い作品でした。
何かで「好きなアニメは?」という問いがあれば、
今後はこの作品が1番目か2番目には名前を出す候補には入ると思う。