アニメ「キノの旅-the Beautiful World-」感想

キノの旅というアニメを見ました。
キノの旅は2003年版と2017年版があるみたいで、
両方ともそれぞれ全13話、全12話とあまり話の数は多くなく、
各話が歌こみで23分程度でしたので両方見ました。

キノの旅はファンタジーな世界観で、風刺の効いた短編小説のような作品。
主人公は「旅人」で、様々な国を旅をし、行く先々で物語が描かれる。
国は国名こそ明かされていませんが、題では例えば「優しい国」や「本の国」など、
物語のテーマとなるキーワードはあって、国風もそれぞれ違う。
話の内容は大体暗く冷たく、皮肉っぽかったり斜に構えたような内容の話が多い印象。
 主人公や登場人物は感情的に喋る人はほとんどおらず、いつの時も平静。
そのため良くも悪くも淡々としており、各話も1話(1編除く)で話が完結するため、
淡々とした作風とあいまってサクサクと見られるし、見ていて充実感がありました。

2003年版は映像や表現も独特で、物語同様に斜に構えたような雰囲気。
原作が小説らしいのですが、小説を読んでいるかのように
時々言葉が浮かび上がって来るような演出があったり、
冷たく斜に構えたような作風を表現するかのように映像や音も重めだったりする。
そのため一般的なアニメと同じような気分で見始めると どう観て良いか難しいかもしれない。
特に第1話は観る側も慣れていないと思うし僕も慣れていなかったので、
独特なノリを理解するのに少し時間がかかりましたが、慣れてくると独特な表現が癖になります。
俳優を起用した(らしい)主人公の声の少し棒読みな感じは賛否両論あるようですが、
僕はこの世界観にはよく合っているなと感じました。

2017年版はそういった癖はなく、話の内容こそ同じ話があったりはしますが、
いたってシンプルに現代の表現で仕上げられたアニメ作品となっています。
声優も本業の人を起用しているのか、淡々と喋りつつも抑揚がしっかりとある。
ですので癖の理解を要求されませんので、気楽に見るなら2017年版の方が良いと思う。
ただ個人的には話の世界観が映像からも染み渡ってくるかのような2003年版の方が好みです。


ちなみにアマゾンプライムで見たのですが、
2003年版は現在全話無料で公開されていて、

2017年版はプライムと別にdアニメストアの入会が必要。
dアニメストアは30日間無料で、逆にdアニメストアで入会して見る場合はプライム料金は必要ないと思う)


おもしろい話が多かったので、12~13話だけでなく、
もっと見たかったなと思わせられました。
原作の小説も少し読んでみたいなと思うので、近々見かけたら買ってみようかと思います。