PS4「人喰いの大鷲トリコ」感想

「人喰いの大鷲トリコ」というゲームをクリアしました。
この人喰いの大鷲トリコは10年近くの歳月をかけて作られた作品で、
一般的なゲームストアに並べられている多くのゲームと比べても、
制作期間はとても長い部類に入り、
製作者のファンの間でも「もう発売されることはないのでは?」と思われていた作品です。
一体10年間も何を作っていたのか? となると思うのですが、
実際にプレイすれば「なるほど」と感じとれました。



というのは主役であるトリコの動きと、
トリコが動くための土壌である世界の作りこみが尋常ではなかった。
まるで本当に実在する動物が生きているかのようにトリコは動き、
複雑な地形であってもトリコはその地形に合わせて動く。
場所によって地面の中に尻尾が埋まってしまったり、
壁に顔がめり込んでしまったりするような、ゲームならではの粗はほぼ見られない。

プレイヤーが動けばトリコはこちらを意識するし、小物が動けばそれにも興味を示す。
動きだけではなく、そういった動物らしい挙動も自然で、
このゲームは本気で動物を作り込んでいて、
たしかに目の前に広がってる世界の中にはトリコがいると関心させられる。
見た目のリアルさや、動きをリアルに作り込んでいるゲームは数多あれども、
ここまで徹底して動物を作り込んでいるゲームは珍しい。

 またコントローラーの振動も絶妙で、
プレイヤーである少年の動きを意識させるような振動、
大鷲の動きを再現するような大胆な振動など、
様々なパターンの振動が振動過多にならない程度の絶妙な塩梅で使われていて、
臨場感に対するこだわりが凄く感じられる。
ゲーム本編で「これはこうだよ」という具合で説明してくれることは少ないが、
目に見える映像や音楽、そして細やかな振動を駆使してプレイヤーに感じさせてくれる。
そんな振動の妙を感じさせてくれるゲームだなと。


ここまで細部にわたってこだわるのも、
大鷲とプレイヤーとの様々な体験がこのゲームの最大の魅力で、
それが画面ごしに肌まで伝わってくるくらい全力で作ったからだと言えます。

伝わってくるので、例えば活字で言い表せばほんの些細な出来事であっても、
このゲームの中での体験となると、
まるで実際に自分が体験したかのように感動的な出来事となる。
そんな圧倒的な作り込みに支えられて、
すごく感覚や感情を刺激してくるゲームとなっていて、
それを思うと10年近くかかった製作期間も納得せざるを得ません。
ディスクで購入しましたが、
トリコがディスクの中に実際にいるような気もしてくるので、
ずっと手元に持っておきたいゲームの1つです。


ゲーム的には、カメラワークに癖があるため、
3D酔いしやすい人は恐らく酔うし、操作ミスもしやすいのが難点。
僕はいつもよりも1mほどモニターから距離を取ることで酔い対策をし、
カメラの速度も、ゲームに慣れるまでは遅くしてプレイしていました。
これからプレイする人は酔い止めを服用してプレイするのも良いかもしれません。